SPAJAM東京A予選入賞者が考える / 優勝チームのプレゼンの強さの秘訣について
あ〜。これが自分と世界の差か。
と思わざるを得ない体験でした。「SPAJAM」というアプリハッカソンです。私は2019/5/11~2019/5/12に開催された、東京A予選に参加してきました。
言うて私もハッカソンの優勝経験がありましたので、アプリの出来とアイデアさえハマればプレゼンは任せろ!という意気込みで臨んだわけですが、見事に玉砕しました。
しかし、その経験はむしろ心晴れやかに「オラより強ぇヤツがいるなんて、ワクワクすっぞ!」と言っている孫悟空の気持ちに近いものがあります。
と言うことで今回は優勝チームの強さを考察してみました。勝手に考察していますけど、自分も優秀賞取れたし・・・いいよね?
SPAJAMについて
SPAJAM とは「温泉でハッカソン」を合言葉に、スキルを向上するための競技と交流の場を提供する国内最高峰のハッカソンです。
それぞれの予選で最優秀賞を受賞したチーム、および予選で優秀賞を受賞した全てのチームの中から実行委員会によって選出された最大2チームに、SPAJAM2019本選出場(表彰式・懇親パーティーへの参加含む)の権利が与えられます。
私は初参戦でした。SPAJAMを知った経緯は忘れましたが、最近いろんなハッカソンに出場したいと思っていて検索して申し込んだ記憶があります。東京A予選は10チームの参加でした。
当日のハッカソンの雰囲気については私が書くより他の参加者のブログをご紹介させていただきます。
丸一日くらいかけてアプリを作り込み、8分間で発表すると言うシビアな戦いです。
優勝作品とチームについて
今回の優勝チームは「おやすみ」。アプリ名は「InterQ」というものです。 中心人物である「じんむ」さん、なんと今回のSPAJAMで東京予選を3回連続で最優秀賞を取っているそうです。
東京A予選 | SPAJAM2019公式サイト – 温泉でハッカソン
作ったのは、インタビュー形式で、普段言えない感謝の言葉や謝罪の言葉を伝えよう!「InterQ」というアプリでする
— じんむ✨ (@koooootake) 2019年5月20日
(カメラとマイクを向けられると普段言えない言葉が言える説の検証にご協力いただいた方の映像のため顔伏せ
感謝🙏)#SPAJAM pic.twitter.com/fj0GFYNNk0
24時間でこのクォリティ。すごくないですか!?顔から年齢や性別の推測、音声から文字起こしをしていました。UIも素晴らしく、推測をしているときにはアニメーションでローディング中というのをわかりやすく表示していました。
顔から年齢と性別を分析を非同期で待機している間、最初はくるくるローディング表示だたけれど、もっとワクワク感や分析おわた時の「おーーー!」感が欲しい!という要望に答えたこだわりアニメーション #SPAJAM pic.twitter.com/sNM1Hd0SlR
— じんむ✨ (@koooootake) 2019年5月19日
話は少し変わりますが、今回の東京A予選の入賞作品3アプリとも全て色の基調が「黄色」でした。何故なんでしょう?私もアプリのアイコンやボタンの色を黄色にしていました。
強さの考察
さっそくですが強さの理由について考察してみます。 考察にあたりじんむさんの過去のスライド等見てみました。
この資料も素晴らしいではないか!
声が聞き取りやすい
- 音量(声が小さくないか)
- 喋るスピード(早口ではないか)
- 会話の間(利き手の反応に合わせているか)
- 言葉の癖がない(「あー」や「えーと」などの言葉を使わない)
まずは喋ってる内容が良く聞き取れます!当たり前のことじゃん!って感じですが緊張すると早口になったり声が小さくなったり、声に張りがなくなったりしますよね。
じんむさん、声質がめちゃくちゃ聞き取りやすい!というのはありますが、いろんなハッカソンに出場されているようですし当日のプレゼンも念入りに準備をしてきているのが伺えました。
私がプレゼンの天才と思っている、オリエンタルラジオの中田敦彦さんも自身のYoutubeチャンネルにて、本番前に3人以上の人に話を聞いてもらう
と語っています。
また、現在私のブログのメンターをしていただいているkakakakakkuさんも同様にプレゼンの練習の重要性を書いています。
私の場合は練習をやらないことがほとんどです。。。今回のハッカソンも当日の発表2時間前に資料を作成し、脳内で流れだけ考えてプレゼンに臨みました。今まではそれで満足していたのですが今回は練習の重要さを見せつけられてしまいました。
所作が落ち着いている
プレゼンになれていなかったり緊張していたりすると良くあることですが、プレゼンしている最中に腕を組んだり足を組んだりという日常の癖が良く出てしまいますよね。
あと、トラブルなどが発生しても落ち着いていることが重要です。うまく対応できないと慌てたままプレゼンが終わってしまいます。優勝チームも若干の接続トラブルなどありながらも冷静に進行しておりました。
「声」と「落ち着き」ができているだけでも「お?なんだか楽しそうな発表をしてくれそうだ。」と思わせてくれますね。
伝えたいテーマがシンプルでわかりやすい
入賞した3作品はいずれもテーマがシンプルでした。
- 感謝や謝罪の言葉をインタビュー形式で伝えるアプリ
- ニュースを知らないで会話で困った時に使うアプリ
- SNSで投稿を目出させたい時に使う動画作成アプリ
特にハッカソンでは時間制限もありますので「なんのためのアプリなのか」を簡潔に伝えるのは重要ですよね。 今回作り込みの弱かった私のチームが入賞できた理由はここに尽きるのではないかと思います。
話の流れをアニメーションで示して見やすい
細かなおもてなしではありますが、技術解説をするスライドを見せる時にアニメーションを用いて利用したクラウドサービスのアイコンを流れに沿ってブルっと震わせていました。 これを用いることで「今何について話をしているのか」を視覚的にわかりやすく伝えやすくしていました。
私のチームはというと、AWSの構成図バーンと貼り付けて終わりです。これでは伝わりませんよね(^_^;)
技術的側面をいかにわかりやすく・楽しく伝えるか。をエンジニアとデザイナー・プランナーが一緒に考えるというのもプレゼンに必要な要素ですね。
技術的に苦労して乗り越えた点を伝える
アプリの質を高めるためにどういった技術選定をして比較検討し取り入れるに至ったかを解説していました。具体的に言うと「音声認識の選定するために複数の認識ライブラリーから精度の良いものを比較し取り入れた」というものです。ここについてプレゼンをしたチームは少なかったと思います。
プレゼンテーションの時間配分が適切
制限時間8分という範囲に収めたチームは少なかったと覚えています。私のチームは8分程度に収められたと思います!といいつつ作ったものがシンプルすぎてすぐ終わってしまっただけですが。。笑
制限時間内に伝えたいことをまとめるというのもプレゼンの重要なポイントですね。
ユーザーインタビューを行いフィードバックを盛り込む
ここまでやってくるのか!強豪チームはここまでやってくるのか!!
作成する予定のアプリのメインテーマとして掲げていた「カメラとマイクを向けられると普段言えない言葉が言える説」の検証を近くの公園にいた一般の方にインタビューを行なっており、そのフィードバックをプレゼンに盛り込んでいました。
我々はその間ハッカソン会場にて話し合いをしていたのですが、他のチームが会場にいないので「みんな昼食でも行っているのかな?悠長だな〜」なんて油断しておりました笑
悠長だったのは我々だったようです。。。
チームワークが素晴らしい
プレゼン後の質疑応答についても完璧に答えていました。アプリのコア価値の理解がチームで一致しているのだと思います。発言に一貫性がありました。
私のチームについて
最優秀賞チームがいかにすごいかを熱く語るブログになってしまったので、我々のチームの紹介を軽くさせてください!
作品名
週間#
概要
Twitterでの投稿を目立たせるために、投稿を中吊り動画風のアニメーションにして投稿できるアプリ。
なんでそれを作ったのか?
自分のTwitterのインプレッション数が低かったので、週刊文春みたいなものにすればもっと見てもらえる!という邪な考え。
理想は↓な感じで縦書きにしたかった。
5月16日(木)発売の「#週刊文春」
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) 2019年5月15日
・「悠仁さま刃物事件」美智子さまは…
・高田純次 当て逃げ音声
・千原せいじ「ハヤシライス不倫」
・安倍 金正恩「懇願」外交
・高齢者運転20の掟
・大津事故 園児父の挨拶
・天海祐希
・沢田研二
・レオパレス
詳しい目次→https://t.co/1PZm6PrWs2 pic.twitter.com/96gWHGJAdP
出来上がった動画
遅くなりましたがSPAJAM東京A予選で優秀賞とりました😄本戦出場は叶わなそうですが。。
— omuriceman (@iijima_wataru) 2019年5月20日
詳しくはブログにしたためます!
それにしても、最優秀賞チームすごい!あんなプレゼンは見たことないです😹
準優勝のチームも素晴らしかったので本戦行ってまた2チームで競い合ってくれるでしょう!#spajam pic.twitter.com/JJ8xZxLcSk
結果
優秀賞をもらえました🙏!あとフォロワー数が増えました!(ありがとう😭)
チームのメンバーも徹夜で頑張ってくれたので大変感謝しております!
賞を取れた要因(と勝手に予想しているもの)
- 他のチームに比べて伝えたいことがシンプルだった
- 自分がめちゃくちゃ欲しいものを作った
- プレゼンが制限時間内に終わった
最後に
- SPAJAM東京A予選の優勝チームが素晴らしかった
- 優勝チームのプレゼン力は「練習」「簡潔さ」「技術資料の見せ方」「仮説検証」「チームワーク」が考えられる
- あと第1にハッカソンをめちゃくちゃ楽しんでいる
- 自分のチームが作った作品は完成まで持っていきたい
次回別の機会があれば今回得た経験を活かし、自分の全力を出し尽くしてハッカソン対決してみたいです!