技術書典6開催直前!販売側で初参加して良かった点・改善点について。
本ブログでは、くどいくらいに紹介しております『技術書典6』がまもなく4/14に開催を迎えようとしております。 今回僕は初参加になります。当選通知を受けてからは慌ただしい毎日を過ごしておりました。 当日は朝から販売スペースに立って皆様に本を配る予定ですのでよろしくお願いします。
初参加から販売直前までどんなことをやってきたのか、 良かった点と改善点など振り返りつつ次回につなげていきたいと思います。
参加を申し込んだ経緯
今自分の技術力はどれくらいあるのだろうか。と思った私は2018年から技術系の開発コンテストに参加をし始めるようになりました。 その年初めて参加したのが『ISUCON』という限られた時間内でWebサイトの高速化チューニングを競うコンテストです。
しかし普段業務で扱えてない技術分野や心理的な焦りもあり最終的な提出に失敗。 最低の0点を取ってコンテストを終了することに。
しかしここで諦めきれない私は、「アイデアとプレゼンとフロントエンドのスキルも含まれるようなハッカソンに参加したい」とISUCONに参加したメンバーに相談し、 その時開催されていたAWS Dev Day Challengeという開発コンテストに参加することにしました。
この開発コンテストではいくつかのお題が当日与えられ、その中で1つを選びAWSの各種サービスを利用して制限時間内にWeb開発を行うというものです。
私たちが開発したのは『がやがや動画』というAWS IoTなどを活用した多人数リアルタイム動画投稿システム。
コンテストには16チームが参加しそれぞれが発表する中、 ユーザー参加型のサービスやAWSの各種サービスの構成が評価され優勝することができました。 『がやがや動画』についての詳細は今回技術書典で出版する本に記事を書いておりますので、読んでいただければ幸いです。
ここで優勝することができた私は、この名誉を沈静化させたくなかったため、 「コンテストの次は出版だ!!」と再びメンバーを焚きつけ技術書典に応募することにしました。
技術書典自体は技術書典5の時に一般参加で買い物に行っていたのですが、 その時の会場の熱気に感動し、いつか販売側として参加したいと思っていました。
技術書典イベント参加前日までの流れ
本日までどのように進めて来たのか思い出しながら書いていきたいと思います。
メンバーを集める→どんな本を書くかざっくり決める
まず一緒に本を書いてくれる追加メンバー集めを行うところから始めました。参加を表明してくれた2名を含めて計5名体制で本の執筆をすることに。 テーマは普段メンバー全員が業務で扱っているAWSを主軸にそれぞれが好きな事を書いていくことにしました。
技術書典の説明会に参加する
技術書典6に申し込む前に技術書典に参加するにはどのような流れがあるのか把握をしたいために、主催者の説明会に参加することにしました。
そのイベントで手に入れた『技術書をかこう!〜はじめてのRe:VIEW〜』という書籍が、 後々Re:VIEWで執筆していく時に大変参考になりました。 質疑応答の内容を参考に100部印刷しようかな〜となんとなく思っていました。
入稿直前までは。。。。
申し込む→当選
人数もテーマも決まったところで、技術書典に応募しました。 技術書典公式Twitterでは「今回の倍率がとても高く、落選のサークルが多く出るかもしれない」という投稿もあったため、 不安を感じながら発表当日を待っていました。
発表当日、当選が決定!めちゃめちゃテンションが上がりました!どうやら680サークル近くの応募があったみたいです。 約3割近くのサークルが落選していることになるので、とても運が良かったと思います。
執筆執筆!!
テーマはAWSに決めていましたが、詳細は決まっていなかったので各メンバーの詳細内容を詰めていきました。 コスト・資格試験・セキュリティなど多くの人が興味を持ってもらえそうなところを軸に、 AWS Dev Day Challenge優勝という肩書きも最大限使うべく執筆をしていきました。
表紙デザインを依頼する
イベント参加が決まった当初から知り合いのデザイナーさんに相談はしていたのですが執筆が忙しくあまり話が進んでおりませんでした。 執筆が概ね完了を迎えた頃、表紙のデザインを作らないとまずい!となって関係者を集めて飲み会をしながら打ち合わせ。
その中で「オムライスは目を引くし嫌いな人はいない!」という意見があがり、 dancyuを意識した表紙にすることになりました。 本来はデザイナーさんだけにお願いするはずだったのですが、急遽オムライスもつくることに! 表紙を作成して頂いたデザイナーの山口さんと料理研究家の山田さんをご紹介させてください。
【山口靖雄さん】
2004年より、株式会社 ほぼ日(旧:株式会社 東京糸井重里事務所)に「ほぼ日刊イトイ新聞」デザイナーとして入社。2013年に退社し独立現在フリーランスのデザイナー・ディレクター・カメラマン。
【山田英季さん】
2015年11月に、(株)and recipeを立ち上げ、「ごはんと旅は人をつなぐ。」をテーマにしたサイトの運営をおこなう。料理家としては、韓国、台湾、ロンドン、パリなど世界中に活躍の場を広げている。
校正+ページ調整
表紙のデザインと並行しながらページの校正をしていました。私が勤めている会社に所属している他のエンジニアさんにお願いをし、全体の誤字脱字をチェック。 少し心残りなのが校正をしながらも入稿の直前ギリギリまで執筆やページ調整を続けていたので、最後に一度全体を見通してチェックはできていなかったと思います。
入稿!
ここがなかなかの難関でした。 紙の質・入稿データフォーマット・見積もりなど理解が追いつかない。 困った我々は技術書典説明会で手に入れた『技術書をかこう!〜はじめてのRe:VIEW〜』を見本に日光企画さんの店舗に行って見積もりをとることに。 見積もり時と入稿時の2回店舗に行くことになりました。(私は行っておりませんが。。) 日光企画の店員さんが丁寧に対応していただきとても助かったようです!
ちなみに最初は100部で見積もったものの、最終的に300部することに!!(4/12 14:00時点の被チェック数は153です!爆死するのか!?) 店員さんも少し驚いていたようです。
部数に関しては被チェック数などの兼ね合いで決めているというブログやTwitterの情報もあり、
#被チェック数 からの印刷部数の算出だけど、「『被チェック数の数だけ売れた場合の金額』で印刷できる部数」がシンプルでいいんじゃないかと思った。
— at_grandpa@技術書典-く06 (@at_grandpa) October 2, 2018
上ブレ下ブレ加味して「被チェック数分売れる」と仮定し、それで元が取れる冊数だけ印刷すれば、爆死は避けられるんじゃないかと。 #技術書典
その時の被チェック数から原価としてギリギリ赤字になる!レベルで発注いたしました!
備品の準備
入稿も落ち着き、店舗設営のための準備に取り掛かることに。 今回はオムライスが表紙のデザインというのもあり布はレストランをイメージしたチェック柄にしました。
【用意したもの】
- トートバッグ2個
- 机の布(チェック柄)
- 滑り止め
- ポスタースタンド
- 割り箸(ポスター固定用)
- A3ポスター 4枚
- イーゼル
- 豆カード立 3個
- はさみ
- マスキングテープ
- 養生テープ
- マジック
- スケッチブック
- クリアブックカバー
- 両面クリップ6個
- ハムのメモ用紙
- AWS IoT Enterprise Button
- Software Design 2019年1月号(AWS Dev Day Challenge優勝が掲載されている)
- 500円玉100枚+500円玉入れコインケース2セット
- 1000円札50枚
- ダウンロードカード600枚
- iPad mini/MacBook Pro
宣伝用にブログや面白/便利ツール群を作ってシェア
さて技術書典の説明会で「売上はどれだけ宣伝できるかに限る!」という話があったので、 Twitterやブログで話題を作ってみることに。 このブログにも記事を作成しましたのでご紹介します。
マンガの記事は湊川あいさんなどのリツイートの影響もあって4月から開始したブログにしてはすごい閲覧していただきました!
わぁすごい!!嬉しいです😊
— 湊川あい🌱4/14技術書典【あ03】マンガでわかるRuby (@llminatoll) April 6, 2019
記事ツイートさせていただきますね!
その時のアクセス推移を掲載させていただきます。
この辺りから自分の書籍の宣伝よりTwitterを使っていろんな人と繋がるのが楽しくなってしまいました。
開催直前!
さて今このブログを書いているのが金曜日です。果たして300部売り切れるのであろうか。 そんな不安が3割。楽しみ!が7割でございます。 日曜日の技術書典イベント終了後に懇親会にも申し込んでおきました。
techbook-and-ethanol.connpass.com
良かった点
- Re:VIEWの使い方や本を作成するまでの工程を理解できた
- 記事を書くために使用する技術を振り返りより理解を深めることができた
- 参加メンバーとの結束感が強まった
- サークル参加するたくさんの方々とTwitter上でつながれた【ここがすごい】
という感じで、非常に良い経験になりました。 最後の色々な人たちと繋がれたことについてはまたイベント終了後に記事にさせていただきたいと思います。 忘れられない経験になりました。
改善点
- 開催直前はバタバタとして睡眠時間が全然取れない
- 仕事が
若干おろそかに。。。 - 段取りが悪く記事の校正と執筆が同時進行になってしまった
- 締め切りとページ数と執筆力/技術力不足で自身の記事のクォリティに満足いかなかった
特に一番最後の記事のクォリティはいまだに後悔があります。 もう少し上手に体系立ててかけなかったのか。ちゃんと伝わるか。 4月からカック@ブロガー / k9u (@kakakakakku) | Twitterさんのメンティーになって、 ブログも書き始めたのですがあらためて上手に伝えるために書くことの大事さを実感しました。
今回私が書いたのは『Amplifyで作るプランニングポーカー』という内容です。 Webでできるプランニングポーカーのサービス開発を通じてAWS AmplifyやAWS AppSyncについてなど解説をしております。 補足についてはこのブログでもやっていきたいと思います。
他のメンバーの記事はとても素晴らしいので、是非今の我々の全力をみていただければ幸いです。
最後に
結論、技術書典は最高です!私に新しい世界を見させていただきましてありがとうございました! また次回も全力参加します!!まずは技術書典6を全力で乗り切らなければ!
六木本未来ラボをどうぞよろしくお願いいたします!!
余談
サークルに参加する皆さんとの一体感をしばらく味わえなくなってしまうのが残念です!!